伽 藍 類

<本堂>

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 現在の本堂は第23代住職瑩譽俊義上人(在位1796~1803年)時に建立された。10年間に3度本堂が類焼したため再建費捻出が困難だったと思われ、且つ再建を急いだためか仮本堂として建造され、現在に至っている。仮堂の名残か、通常は本の周囲には欄干が施された濡れ縁が造作されているが当寺の本堂には欄干・濡れ縁がない状態である。本堂の竣工時期は確定できないが、ご本尊台座銘文から寛政10年(1798年)と推定され、伽藍瑩譽上人の発案で雪害を防ぐため屋根が左右に円形をなす「むくり屋根」となっている。

 

<観音堂> 

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 観音堂は境内の西の隅、山門をくぐり左側にある白いお堂です。
平成4年(1992年)10月に改築された銅板葺、三間四面の方形造りです。お堂内には像高 101cmの一木造りで、両臂を屈し、右手は第1指と第2指とを捻り、左手は1茎の蓮華を握る。頭部は天冠第と平面の宝冠を彫出し、面貌は穏やかななかにも威厳があり、体躯は頭部に比して細作りで、右足を前方へ少し出す立像で、藤原時代中期の作である。像全体に摩損や虫害があり、右手臂より先、左手肩より先、持ち物、両足は後世の補作である

なお、観音像は常時拝顔はできず、扉から覗ってください。

 

 

<常行堂> 

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山門をくぐって右側の丘の上に在る白い建物が常行堂で、常行念仏三昧を行うお堂です。

構造は五間四面の方形造り、瓦葺き二重屋根で、類焼防止のため漆喰壁(クジラ壁)である。

堂内には阿弥陀仏座像が安置され、華頂門跡の尊超法親王と福井藩初代藩主結城秀康公、最後の藩主松平慶永(春嶽)公の位牌も安置されている。常行念仏三昧を行うときは、伏鉦をチンチンと打ち鳴らして念仏する声が聞こえていたので、近隣の人びとはこの堂を鎮々堂(ちんちんどう)、丘を鎮々山(ちんちんやま)と呼んでいるそうです。